ちょいモテクルマの理想と現実
モテグルマの典型として、ブランド車、特に輸入ブランド車の高級セダンがある,aion RMT。それは戦後のVWビートルやジャガーから始まり、80年代のハイソカーブームを経て、現在まで続いている,pso2 rmt。その代表例がこのBMW3シリーズだといえるBMWはバイエルン・モトーレン・ヴェルケ、つまり直訳すれば「バイエルン・エンジン会社」というジミな社名となる。そしてそのBMWが1975年に生んだコンパクトセダンの3シリーズは、80年代のハイソカーブームの時に“六本木のカローラ”とも言われ、とにかく普及した。メルセデス・ベンツ、ジャガーなどと比べ、ある意味覚えにくいはずの「BMW」という名前がここまで普及したのは、この時代を抜きにしては語れない当時、国産車は明らかにインテリアが貧相で、BMWのプレーンだがあきのこない作りと、スムーズな乗り心地は別格だった。また、そのシンプルだが美しいデザインが、ヨーロッパの香りを感じさせたのだ。誤解を恐れずに言うならばまさに“走るルイ・ヴィトン”であり、“走るラルフローレン”。万人に分かる“クルマブランド品”だったのであるだが、それは今では普及しすぎてかなり普通になってきており、と同時に国産車の品質アップにより、微妙に有難さも変わってきた。それと共にBMWのモテグルマとしての価値も変化してきているのだ。とはいえそのモテグルマとしてのアドバンテージが完全になくなったわけではない。はたして「当たり前になったBMW」をどういう風に認識し、乗りこなせばよいのか。それがこのクルマの一番の問題点なのである。
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